MacはWindowsに比べてトラブルが少なく、メンテナンスが簡単だと言われています。
とはいえ、Macにはシステムのメンテナンスが全く要らないという事ではないんですね。
難しい設定やソフトを使わなくても、簡単な方法でMacを快適に保ち続ける事ができるので、まずは日頃からこの4つの事をやっておいていただければと思います。
Macのメンテナンスはたった4つ。
たった4つの事を覚えておくだけで、Macがいきなり固まってしまったり、虹色のくるくるが回り続ける事を防ぐ事ができます。
Macを快適にするメンテナンス目次
Macのメンテナンスは大きく3つの種類があります。
- 難しい設定やコマンドを使って診断やチェック、修復を行う方法(上級者向け)
- Mac用のメンテナンスソフトを使ってお任せでやってもらう方法(中級者向け)
- ここで紹介するような、誰にでもできる簡単な方法(初心者向け)
全てやる必要はありませんし、覚える必要もありません。
ここで紹介するのは3つめの、誰にでもできる簡単な方法。
誰にでもできてカンタンだからといって、効き目が薄いわけではありません。
むしろ全く逆で、まずこれだけやっておけばメンテナンスの90%はOKというくらい、重要なコトです。
Macはこのメンテナンスだけで、トラブルが激減!
日頃から習慣的に行う事でMacを何倍も快適に使う事ができます。
逆に、 「Macが調子悪い!」とか、「すぐ固まる!、重い!」と言っている人に聞いてみるとほとんどの場合これらのことをやっていません。
人間でも合併症という言葉を聞いたことがあると思います。
どこかが不調だとその不調が原因で他の病気を引き起こすことですね。
パソコンにも似たような事があって、これら基本的なメンテナンスをしてあげていないことが原因でシステムが壊れてしまったり、原因が良く分からないトラブルが起きることがよくあります。
病気がちな人が病気になるような生活習慣を持っていますし、逆もしかり。
Macを健康に保つ習慣を是非取り入れて欲しいと思います。
1. ディスクユーティリティー
(月に1-2回程度を推奨)
ディスクユーティリティーでメンテナンスを行う事は2つ。
ハードディスクの検証と修復、そしてアクセス権の検証と修復、です。
あまり難しい事を考える必要はありませんので、実行するだけでOKです。
ハードディスクの検証と修復
わかりやすく言えば健康診断。 Macは様々なプログラムの組み合わせでできています。 それに加えて私達はたくさんのプログラムをMacに入れて、快適で便利にパソコンを使えるようにしています。
人間が様々な種類の食べ物を組み合わせて食べたり、環境をコロコロかえると体調を崩してしまうと思います。
Macも様々なプログラムをガシガシつかっていると、調子を崩すことがあるんですね。
それに気付いてあげないまま使い続けるのは、疲労がMAXな人にさらに過酷な仕事を強いるようなもの。
さらに体調を崩したり、場合によっては取り返しがつかないくらい体調を崩してしまう事になります。
ディスクの検証を行うと、意図しないアプリケーションの動作などで本来のとは違ってしまっている状態を検証したり、修復したりすることができます。
アクセス権の検証と修復
Macの中には無数のフォルダやファイルが入っています。 その一つ一つに、アクセス権というものが設定されています。
- 誰がそのファイルにアクセスできたり
- 誰がそのファイルを読み/書きできたり
- 誰がそのファイルを実行できるか
が一つ一つのファイルに、パーミッションという形で設定されているんです。
セキュリティーの面や、誤作動を起こさない為にはこのような設定が必要になります。
普段、私達がこの設定を気にする必要は一切ありません。
なのですが、特にアプリケーションをインストールしたりアンインストールした際にこれらの設定が変わってしまうことが良くあります。
あまり問題が表に出てくる事は無いのですが、Macが固まったり(フリーズ)、遅くなったりするのにはアクセス権が原因の事が良くあります。
少し極端な例えですが、、、
仮に、Finderでフォルダにアクセスしたとします。
本来ならばすんなり開くはずのフォルダに「読み」の権限が無かった場合Macはどんな動きをするでしょうか?
- アクセスを試みる
- フォルダに「読み」の権限が無いので拒絶される
- 待つ
- エラーが出る
- そんなはずは無いのでもう一度アクセスを試みる
- またもや、フォルダに「読み」の権限が無いので拒絶される
- 待つ ・・・
この間、Macはわざわざ実況中継してくれるわけではないので、虹色のくるくるしたアイコンが回り続けているはずです。
こんな経験ありますよね?
月に一度は定期検診を
あまり難しい事は考える必要はありません。
ディスクユーティリティーのアプリを選択して起動。
ディスクユーティリティーが開いたら、
- ディスクを選択して
- ディスクのアクセス権を検証、必要に応じて修復
- ディスクを検証、必要に応じて修復
のカンタン3ステップで完了です。
これだけでMacが、買ったときのようにサクサクになったり、頻繁にフリーズするなどの問題が解決してしまうこともあります。
Macが重い!、とおもったらまずやってみて欲しいと思います。
2. ソフトウェアの更新
「Macが重いな」とか「何か良く固まるな」と思う頃には、いろんなソフトをたくさん入れていると思います。
Macのソフトウェア更新は大きく分けて2つ。
一つはシステムのアップデート(更新)。
もう一つはアプリケーションのアップデート(更新)です。
Macは何もしなくても週に一回、定期的にシステムのアップデートを自動でチェックしてくれます。
もし、「アップデートしますか?」というダイアログが出てきたら、インストールしてシステムを更新していただければと思います。
システムのアップデートは基本的にはマイナーアップデートといって、バグや問題点を修正したものになりますので、できる限りアップデートしてください。
もうひとつはアプリケーションのアップデート(更新)。
OS X Mountain Lion以降のMacでは(※ここ数年でMacを購入した人ならほとんどOK)ソフトウェアの自動アップデート機能が付いています。
基本的に常に最新
がトラブルフリーへの近道です。
3. デスクトップを片付ける
あまり信じられないかも知れませんが、散らかったデスクトップはMacを重く、固まらせる原因になります。
便利なのでついついデスクトップにファイルを溜めてしまいがちですが、コレがよくありません。
理由はシンプル。
Macの仕組み的な話でいえばデスクトップもフォルダの一つなので、 ファイルの数が多くなればなるほど、それだけ読み出しに時間がかかるという単純な理由。
実際に、Finder等で /ユーザー/ユーザー名/Desktop/
を探して見てもらえば、デスクトップに置いてあるファイルが一覧できます。
さらに、Macはファイルの中身をサムネイルアイコンとして見せてくれる便利な機能が備わっているので、一つ一つのサムネイルを表示させるのにメモリなどのリソースを大量に使ってしまうんです。
定期的にデスクトップ上のファイルを整理したり掃除したりできるのが一番良いのですが、忙しくて難しい場合は、、、
- 一旦、一つのフォルダに入れてしまって
- 時間があるときに整理整頓する
- 定期的にデスクトップのファイルを(1)のフォルダに入れる
というフローを習慣化してもらうとデスクトップを表示するためのマシンパワーを節約できるので、カンタンに快適度が上がります。
4. 定期バックアップ
Macのバックアップ、取ってますでしょうか?
私の周りでも何人もの人がある日突然データを失って、枕を濡らしています。
みんな口をそろえて同じ事を言います、 「バックアップしておけばよかった…」
Macのバックアップは驚くほどカンタン、かつ放置プレイでOK。
やらない理由がないくらい簡単なので、絶対に外せないメンテナンスの一つです。
・・・
MacにはTime Maheine (タイムマシーン)という優秀なバックアップソフトがあらかじめ入っています。
ですので、高額なバックアップソフトを買わなくてもバックアップが簡単に行えます。
設定は簡単なうえ、一度設定してしまえば後はほとんど何も気にする事なく全自動で常にバックアップをしてくれる優秀さ。
万一の事を考えたらやらない理由はありません。
Time Maheine (タイムマシーン)のバックアップはとても優れていて、システム、アプリーション、データとMacをほぼ全てまるごとバックアップしてくれ、かつ、任意のタイミングに戻る事ができます。
具体的には、1時間ごとに増分バックアップを行います。
ハードリンクを使っているので、見た目上はコンピュータのフルバックアップを毎回取っているように見えるので容量を心配してしまいますが、実際には増分でバックアップを取るので大丈夫です。
一ヶ月前までは1日単位で過去のデータにアクセスでき、一ヶ月以降は週単位のデータに自動的に間引かれます。
直近のデータであれば、時間単位で巻き戻すことができます。
バックアップは保存容量が許す限り、過去のデータを残します。
また、容量が少なくなると自動的に古いデータを削除します。
ハードディスクの容量が許す限り何世代でもファイルの履歴を遡ることができるので、かなりの安心感とリカバリー力を持っています。
- 先週、変更したファイルの前の状態に戻したい
- 知らない間にフォルダの中から消してしまった大切なファイルを戻したい
- 気付かずに誤って消してしまっていた、大事な写真を元に戻したい
そんな時もTimeMachineなら全てOKです。
Time Maheine (タイムマシーン)でバックアップを行うためには、外付けのハードディスクが必要です。
内蔵ではなく、外付けのHDD(ハードディスク)。
内蔵のSSDやHDDの中でバックアップを取っても意味がありません。
バックアップが必要になる状況は、ほとんどの場合Macに何かしらのトラブルが起きたときです。
バックアップがトラブルが起きてまともに起動できないMacの中にあっては意味がありません。
ですので、外付けのHDDなどにバックアップを取るのが最善策です。
私自身は、容量の多い(4TB)HDDをUSBで外付けにして、バックアップを取っています。
24時間繋ぎっぱなしにする必要はありませんので、外付けHDDは机に置いてあります。
で、机で作業をする時や、気付いたときにHDDを繋ぐと勝手にバックアップが始まる、という仕組みです。
「ポータブルのHDDや、SSDではダメなの?」
と聞かれることも多いのですが、外付けで容量の大きなHDDがオススメです。
理由は、バックアップのためにポータブルHDDを持ち運ぶのも面倒だからです。 また、SSDは早いのですが、バックアップのためにわざわざ速度の早いSSDを使う必要はありません。
どうせ同じ値段を出してバックアップ用の外付けHDDを用意するのであれば、容量が多く費用が安い、コストパフォーマンスが高い方が良いですよね。
主に、外付けHDDを繋いでいますが、Timemachineのバックアップ方法を教えて戴けませんか❓