Mac作業の効率を上げるのに最も簡単なのが、「ショートカット」を使う方法。
ショートカットとは、キーボードを組み合わせて押すことで特定の機能を使うことです。
Macをはじめとしたパソコン作業は効率が命。
ショートカットを使えば「スピード」と「精度」が上がり、Macは強力な武器になります。
普段、トラックパッドやマウスで行なっている、Macの様々な機能。
ショートカットを使うとこれらの多くがキーボードから手を離すことなく、キーを組み合わせて押すことで実行することができるようになります。
マウスやトラックパッドを使わないので、
- 作業スピードが格段に早くなる
- 肩こりが軽減される
といったメリットがあります。
また、効率的な面だけでなく「デキるように」見えるのもチョットだけ嬉しいメリットでもあります。
初心者が最短でMacを使いこなす方法
Macを使う作業で、
- スピード
- 精度
を最も簡単に高められるのが、
「キーボードショートカットを使うこと」
です。
Macではカスタマイズできる項目も含めるとほぼ無数のショートカットがあります。
とはいえ、私たちはMacで用意されているショートカット全てを暗記する必要はありません。
いくつかのショートカットを覚えて使うようにするだけで、作業効率を格段に上げることができます。
ショートカットはキーの組み合わせ
もうすでに知っているかもしれませんが、ショートカットとはキーボードを組み合わせることで実行できる機能です。
Mac Book, Mac Book Pro, Mac Book Airと、キーボードがついているMacであればどんなモデルでも使うことができます。
たとえば「コピペ」。
キーボードのCommandキーを押しながらCを押すことで、文字やファイルをコピーすることができます。
普段、右クリックして出てくるコンテクスメニューから選択できる機能です。
コピーした後、Commandキーを押しながらVを押すと、マウスカーソルがある場所に「貼り付ける」ことができます。
マウスやトラックパッドからも同じ操作ができるのですが、キーボードだけでできるようになると何倍ものスピードで「コピペ」をすることができます。
何度も行う操作はショートカットでやる!
考え方としてはすごくシンプル。
「よく使う機能をショートカットを使って行う」
とうこと。
普段、マウスやキーボードを使って行なっている「機能選択」をキーボードを使ったショートカットで行うようにするだけです。
普段あまり意識していないのでよくわからないと思いますが、Mac作業で圧倒的に多い操作は、
- コピペ(command+c, command+v)
- ウインドウを閉じる(command+w)
- アプリを切り替える(command+tab)
- アプリを終了する(command+q)
の4つ。
「えー、違うよ」と思うかもしれませんが、そこまでズレてはいないと思います。
もし、あなた自身がもう少し別の操作を多くしているとしたら、その機能のショートカットを「追加」で覚えるようにしてください。
まずはこの4つのショートカットが「完全に無意識」でできるまで繰り返し使うようにしてみてください。
普段何気なく行なっているこの4つの作業をショートカットキーを使ってやるようにするだけで、Macがカナリ快適になります。
4つのショートカット
これらのショートカットを日常的に使っている人もいると思います。
また、もう何年もMacを使っているのに、これらのショートカットを使っていない人もたくさんいます。
普段から使っている人は、もう一歩ステップアップして別の機能もショートカットで行うようにしてみてください。
「え、こんな事がショートカットでできるの?」
ということもたくさんあります。
具体的には、Command+tabでアプリを切り替えたり、Command+tab(command押しっぱなし)でアプリを選択する。
また、Command+tab(command押しっぱなし)中にTabでアプリを選択して、そのままqキーで任意のアプリを終了する、と言った超絶便利でマニアックなショートカットもあります。
まずはわかりやすいように、一つずつ順番にやり方を解説していきます。
コピペのショートカット(Command+c, Command+v)
これらのショートカットはすでに知っていて使っているかもしれませんね。
Macを使い始めて一番最初に覚えるショートカットだと思います。
よく使うシチュエーションとしては、
トラックパッドやマウスでコピーしたい文字を選択して反転表示させる。
トラックパッドから手を離して、キーボードをのCommandキーを押しながらcキーを押す。
画面には何も表示されません。
クリップボードに選択した文字列がコピーされた状態になります。
そのまま、文字列を貼り付けたい場所にカーソルを持っていき、
Commandキーを押しながらvキーを押します。
すると、先ほどコピーした文字列をカーソル位置に貼り付ける事ができます。
カンタンです。
文字列を選択する操作も、実はキーボードだけで行う事ができます。
矢印キーでコピーしたい文字の前にカーソルを持って行って、
Shiftを押しながら矢印キーの→を文字数分だけ押す。
すると、文字列が反転表示され、トラックパッドやマウスで「ドラッグ」した状態と同じになります。
ウインドウを閉じるショートカット(command+w)
ウインドウを閉じるショートカットは、開いたウインドウを「一つずつ」閉じたい時に使います。
たとえば、よく使う状況としては「Safari」「Google Chrome」のウインドウ(タブ)。
ネットで探し物や調べ物をしていると、知らない間にウインドウ(タブ)がどんどん増えていきます。
気がつくとスゴいことになっている事も、、、。
これらのタブ、一つずつクリックして閉じていっても良いのですが、手っ取り早いのがウィンドウ(タブ)を閉じるショートカット。(command+w)
必要ないタブをパンパン閉じていけます。
もちろん、ブラウザだけではなく開きすぎたFinderでも使えます。
ショートカットの使い方のルールはカンタンで、
アクティブになっているウインドウ(タブ)に対して、[ウインドウを閉じる] が実行されます。
ですので、
- ウインドウ(タブ)を選択(アクティブに)する
- Command + w
を繰り返すだけでOK。
Commandを押したまま[w]キーを繰り返し押すことで、ウインドウを連続して閉じられます。
開きすぎたウインドウはMacを遅くする原因にもなります。
ショートカットを使って、いらないウインドウをパンパン閉じていきましょう。
アプリを切り替えるショートカット(command+tab)
最近は便利なアプリが多いので、一度にたくさんのアプリを開いて作業する事がほとんどです。
普段あまり意識していないと思いますが、ほとんどの場合いくつかのアプリを立ち上げて作業をしていると思います。
たとえば、
Safari(ブラウザアプリ)を開いて調べ物をしながらPages(ワープロアプリ)にまとめる、とかです。
便利なアプリが作業を助けてくれるのでとても便利。
なのですが、起動しているアプリが増えてくると実に切り替えが大変。
僕もしばらく作業してると、すぐこんな感じになってます。笑
開きたいアプリを開くのにウインドウを少し動かして、後ろのアプリウインドウの後ろにアプリをクリックして、、、。
そんな時に超絶便利なのがアプリ切り替えのショートカットである(command+tab)。
正確には、直前まで使っていたアプリに切り替える事ができるショートカットです。
たとえば3つのアプリ、
Safari、Pages、Keynote
を開いていたとします。
Safariで調べ物をしていて、Pagesに書き込むには(command+tab)をクリックします。
Pagesからもう一度(command+tab)を押すと、直前まで使ってたアプリであるSafariに切り替える事ができます。
これがcommand+tabの基本的な機能なのですが、便利に使うにはさらにもう一歩進みます。
Commandを「押したまま」tabキーをパンパン押してみてください。
今現在起動してるアプリを順番に切り替えていく事ができるが確認できますでしょうか?
で、開きたいアプリにフォーカスがある状態で、commandキーを離します。
すると、選択したアプリが最前面に表示されます。
どうでしょうか。
マウスカーソルを使って目的のアプリをこまごまと探すのに比べて、数倍のスピードでカンタンに目的のアプリを開く事ができると思います。
アプリを終了する(command+q)
アプリを終了するショートカットを使うと、Macの動作がもっさりするのを防げます。
ノートや本が散らばった机を想像してみてもらえますでしょうか。
机の上に物が散乱していると少しのスペースしか使う事ができないので作業効率が悪くなりますよね。
Macも同じで、たくさんのアプリを同時に開いて作業をしていると効率が悪くなります。
アプリが開くたびにCPUやメモリを消費するので、目の前のアプリに使えるリソース(机の広さ)が減っていきます。
すると、机がキレイな状態ではサクサク動くアプリも、限られたスペースだと重く、もっさりとしてしまう事があります。
Mac自体が重くなる「前に」机を片付けて使えるスペースを常に確保できるようにするのが、アプリを終了する主な理由です。
とはいえ、マウスカーソルで一つ一つアプリを探していくのは大変な作業。
そこで、ショートカットを使ってサクサクとアプリを終了させて、掃除をしていきます。
まず、今現在使っているアクティブなアプリでcommand+qを押すと、アプリが終了します。
なのですが、このショートカットはそのままで使うことはあまりません。
先に紹介した「アプリを切り替えるショーカット」と組み合わせて使うと驚くほど便利なショートカットになります。
少し操作が複雑なのではじめは少し戸惑うかもしれません。
ですが、何度も使っていくと驚くほど便利にMacを使えるようになるので是非覚えて欲しいと思います。
カンタンに言ってしまえば、「アプリを切り替えるショートカット」と「アプリを終了するショートカット」を組み合わせると、ウインドウを探さなくても目的のアプリを終了させる事ができるようになります。
まず、アプリを選択するショートカット(command+tab)でアプリを選び、さらにcommandキーは押しっぱなしにします。
すると、アプリを選択できるランチャーが開いたままになります。
その状態でtabキーをポンポン押していくと、アプリを選択する事ができます。
終了したいアプリのアイコンが選択された状態にします。
この時、commandキーはまだ押したままです。
次に、アイコンが選択された状態で[q]キーを押します。
すると、アプリのウインドウが開く事なく、選択したアプリを終了させる事ができます。
さらに、commandキーを押したまま、
1. tabキーで選択
2. qキーで終了
を繰り返す事で、たった数秒で閉じたいアプリ「だけ」を全て終了させる事ができます。
キーボードショートカットはMacを使いこなす第一歩
せっかく買ったMacです。
できればサクサクと上級者のように使いこなしたいですよね。
Macを長く使っている人はショートカットを多用します。
ほんの少しの違いに感じるかもしれませんが、ショートカットをポチポチ使っているだけで驚くほどパソコン作業は楽になります。
特に長時間のパソコン作業で背中や肩こり、頭痛に悩んでいるならショートカットを使うことでカナリ楽になると思います。
今回紹介したショートカットはあくまで入門編。
Macにはこれ以外にもたくさんショートカットがあります。
少しずつでも良いので、覚えていってもらえるとMac作業がさらに楽しく、快適になると思います。
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