macが頻繁に固まる、フリーズ、ハング!
mac(マック)が頻繁に固まる(フリーズする)というトラブルがまれに起こる事があります。
作業をしていると虹色のくるくるが回り始めて、クリックやキーボードの操作を受け付けてくれなくなってしまいます。
強制終了することもできなくなるため、電源ボタンを長押しして、電源を落とすしかなくなってしまう、というのが主に共通する症状です。
調べてみると世界中で同様の問題で悩んでいる人がいるようです。
ネットで調べても結局解決策はどこにもなかったのですが、解決方法が分かりましたので、シェアします。
今回、症状が出た環境
私の場合は、mac book pro (late2011)のモデルですが、mac book air、iMac、どのモデルでも解決法は同じです。
Appleはmacシリーズで全て同じOS(OSX)同系統のパーツを使っているためです。
フリーズしたり、ハングするタイミングは様々です。
・作業中に急にハングする ・スリープやディスプレイが消えている時にハングする ・スリープ後、復帰直後にハングする
など、いつでも固まります。
パッと見た感じではウインドウも普通に表示されているので、固まっている事が分からないのですが、何か操作をしようとしてクリックすると、虹色のくるくるが回り始めて、ほかの操作を受け付けなるというのが特徴です。
レインボーカーソルといわれているもので、キーボードやマウスからの操作を受け付けなくなり、いわゆるフリーズといわれる状態になります。
同様の症状に困っている人も多く、ネットで検索したり掲示板などで検索する人もかなり多いのですが、解決する方法がきちんと載っているサイトが無いので、とても困りました。
Appleのサポート掲示板でも曖昧なやりとりで結局解決しないまま終わってしまっていたり、アップルストアに持ち込んでも解決しないなどの書き込みも多くあり、本当に困りました。
国内だけでなく、海外の掲示板でも同様のやりとりが行われていたので、世界中で同じような原因不明の現象に悩んでいる人が多いのだと思います。
AppleCareに入っているなら良いのですが、私のようにSSDに換装してしまったり、保証が切れてしまっている人は、買い換えるしか選択肢がありません。
単純に2,30万円の出費だけでなく、今使っているmac環境を作り直すのには数日はかかると思います。
場合によっては既に手に入らないソフトなどがあったりもするので、想像もできないほどの面倒が待ち受けています。
簡単に言えば、面倒です。
できれば、今からお話しする手順で、解決できるとうれしく思います。
テストステップ
おそらく、あなたのmacは今、何かのきっかけで「虹色のくるくる」が回るようになっていると思います。
・スリープ復帰後 ・一定時間放置後 ・高負荷の作業をしている時
などです。
まずはいつ、「虹色くるくる」が出るかのタイミングを見つけてください。
次に、いまからいくつかの対策をお伝えしますので、順番に試していってください。
ステップ1.対策を行う ステップ2.虹色くるくるが出るタイミングを待つ ステップ3.虹色くるくるが出るなら次の対策へ、出ないなら解決
という3ステップが、テストステップになります。
まずは、無料で今すぐできる方法から始めます。
あなたはおそらく既にネットで検索しているので、見たことがある対策かもしれません。
ネットでまだ対策をいろいろと検索していない人にとっては、数時間の節約になります。
今すぐ、無料でできる対策
環境設定
Bluetooth
この設定は、bluetooth機器の接続によってmacがスリープモードから復帰するかどうかの設定になります。
環境設定から、bluetoothを選択し、詳細設定、bluetoothデバイスがスリープを解除することを許可のチェックボックスをOFFにしてください。
ほとんどの場合、マウス動かすとスリープモードが解除されて、macが使える状態になると思いますが、この設定を解除すると、マウスを動かしてもスリープモードから解除されなくなります。
ですので、スリープモードから解除するには、キーボードのキーをポンと押す必要があります。
少し古い文献になるのですが、ifixitで同様の症状に対して効果的な対策として紹介されています。
設定方法
省エネルギー
この設定は、macに起こっている電源周りの見えない負担を消すためのものです。
Macは私たちが知らないところで、バッテリーを長持ちさせたり、電気を節約するためにこまめに電気を食う装置を省電力モードに切り替えたり、ハードディスクをあまり動かさないようにして、できる限り「エコ」に努めようとします。
こまめに切り替えをしてくれる際に、何かしらの問題が起きて虹色のくるくるが出てくる事があるのです。
ですので、こまめに切り替えをしてくれる機能をいったん切って、それでもまだ虹色のくるくるが出てくるのかどうをテストするのがこの設定のテストです。
環境設定から、省エネルギーを選択、グラフィックスの自動切り替えのチェックボックスをOFFに、可能な場合はハードディスクをスリープさせるをOFFに、ネットワークアクセスによるスリープ解除をOFFにします。
SMCリセット
この操作は、システム管理コントローラーのリセットです。
簡単に言うと、主に電源周りの設定をリセットする操作です。
電源周りの設定が虹色くるくるを引き起こしている場合、SMCリセットで解決する事があります。
設定手順
PRAMクリア
この操作は、パラメータRAMのリセットです。
簡単に言うと、起動ディスクや、ハードウェアの情報など、システム周りの情報の事です。
PRAM周りのコンフリクトが原因の場合や、原因不明のトラブルの場合などは、PRAMリセットで解決する事がよくあります。
さらに簡単に言えば、SMCリセットとPRAMリセットは、正露丸などの万能薬のようなものだと思ってもらえればわかりやすいと思います。
何にでも効くと言われますが、正直・・・微妙です。 笑
設定手順
有料だけど、効果抜群な対策
Appleストアを利用する
ここからは今すぐにできない方法になります。
まず、あなたのmacに保証が残っている場合、 今すぐにAppleストアに行くことを強くおすすめします。
Appleストアで問題が解決しない場合、もしくは今のmacをどうしても使い続けたい理由がある場合のみ、この先の対策を進めてください。
Appleストアに行けば、よく知っているプロが対応してくれます。
運が良ければ、数日で解決してくれると思います。
ですので、時間もお金ももったいないので、できる限り早い段階で、今すぐにでもアップルストアに相談してください。
メモリを交換してサクサクに
ここからは、さらにお金と時間のかかる対策になります。
経験上、これで解決しない場合、ほとんどの原因は、
・1.メモリ ・2.ハードディスク
のどちらかです。
(※稀にマザーボード(macではロジックボード)の場合もあります。)
ですので、順番に問題がある部品を探していくステップになります。
医者が、検討の付かない病気に対して、レントゲンを撮ったりMRIを撮ったり、CTを撮ったりして、様々な角度から検査をしながら体の悪い部分を探していくプロセスと同じです。
今回は、
1.ソフトを使ってメモリのチェック 2.システムを外付けのHDDに移して起動してみる 3.移したHDDをmacの中に入れて起動してみる
という順番でテストを行います。
メモリの問題は、ほとんどの場合、メモリテストなどのソフトでチェックしても出てこないので、あまり意味が無い事が多いので、気休め程度です。
私が試したときもエラー無しでした。
ではなぜメモリのテストをするのか、と考えると思います。
テストをしてみてエラーがでるようなら、完全にアウトです。
毎日少しずつ体重が増えているとあまり気づかないのと同じで、問題が表面には出ていないかもしれませんが、購入時よりも動作が遅くなったりしているはずです。
メモリテストのソフトは、こちらからダウンロードできます。
・・・
外付けHDDからシステムを起動
問題がある可能性としては、メモリの方が大きいのですが、メモリもロジックボードも、交換して試してみるという事ができません。
しかし、HDDであれば試してみる事ができる環境の人も多いと思います。
少しパソコンに詳しい友人に、「2.5インチのハードディスク貸して」と言えば、だいたい持っているはずです。
macでは、余っている2.5インチのHDDに現在使っているmacのシステムを丸ごと移してしまって、USBから起動させる事ができます。
ですので、システムを外付けの(USB接続)HDDに移して、起動してみて、虹色くるくるが出るなら問題はHDD以外。
メモリかボードです。
ですので、ここでのステップは、
1.外付けHDDにシステムを入れて試す(os新規インストール) 2.外付けHDDにシステムを入れて試す(現在のシステムをそのまま移行)
になります。
ちゃんと、ルールを決めてやっていたつもりなのですが、ここでいいかげんな性格が出てしまいました。笑
システムを入れたり外付けにしたり入れ替えたりmacを分解したりと、思ったより時間がかかったので、結果をよく覚えていないまま「よし、メモリが問題か!」とamazonでメモリを即買いしました。
翌日、意気揚々とmacを分解してメモリを交換して10分後に虹色くるくるが出てきた時には、正直泣きそうになりました。
・・・
その3分後にはamazonでSSDを大人の即ポチです。
設定手順
1.外付けHDDにシステムを入れて試す(os新規インストール)
1.すべてのプログラムを終了して、システムをシャットダウン 2.キーボードの「option」キーを押しながら電源ボタンをON 3.ディスクユーティリティーを起動 4.外付けUSBにosxを新規インストール 5.キーボードの「option」キーを押しながら電源ボタンをON 6.起動ディスクに外部ディスクを選択 7.くるくるチェック
2.外付けHDDにシステムを入れて試す(現在のシステムをそのまま移行)
1.すべてのプログラムを終了して、システムをシャットダウン 2.キーボードの「option」キーを押しながら電源ボタンをON 3.ディスクユーティリティーを起動 4.外付けUSBにシステムをコピー 5.キーボードの「option」キーを押しながら電源ボタンをON 6.起動ディスクに外部ディスクを選択 7.くるくるチェック
HDD(SSD)交換
メモリを交換して問題が解決しない場合、HDDに問題がある可能性が高いです。
ですので、HDDの交換を行います。
この前のステップで外部HDDにシステムをコピーしていると思います。
ですので、今度はHDDを外部ではなく、mac本体の中に組み込んでテストを行います。
メモリは交換済みなので、HDDを交換して、症状が出なければHDDに問題があるという事です。
これでも同じように問題がある場合は、再度osをクリーンインストールして、テストします。
それでも症状がでるようであれば、問題はメモリでもHDDでもなく、ロジックボードや配線の問題になってきますので、部品交換で対応ができなくなります。
・・・
ものすごくいいかげんな対策のように書いていますが、大丈夫です。
虹色くるくるが頻繁に出てフリーズ(ハング)する症状は、
ソフトの問題 ↓ メモリorHDDorロジックボード(マザーボード)の問題
というくらいしかありません。
そしてほとんどの場合、メモリかHDDが原因です。
ロジックボードの問題の場合には、おそらくほかのハードウェアなどに問題が出ています。
Windowsで20年近くパソコンを壊しまくってきているので、ほぼ間違いありません。
普通通りに作業ができていて、急に虹色くるくるでハングするようは症状が頻発するような今回のケースでは、メモリかHDDの原因がほとんどです。
ですので、SSDは大人買いしましたが、これでほぼ直るだろうと確信しています。
※この原稿は交換後すぐに書き始めていますが、書き始めてから数時間、一度もフリーズ、ハングしていません。
完全解決のまとめ
今回、私のケースで虹色くるくるでフリーズ(ハング)が頻出していたケースの環境は以下になります。
Mac Book Pro (Late 2011) SSD換装、 DVDをHDDに換装済み メモリを社外品に増設4→8
1.設定、ソフトウェアでの対策 →効果なし 2.保証 →無し 3.メモリ交換+SSD交換 →虹色くるくる完全解決
となりました。
交換に使用したメモリはこちらです。
あまり細かい規格にこだわる必要は無いと思いますが、アドバイスするなら、購入時についてたメモリと、規格を合わせるのが無難です。
DDR3 とか、 PC3-10600 とか、 の部分です。
交換に使用したSSDは、 こちらです。
SSDでもHDDでも、MacBookProなら Serial ATA 6Gb/sのものであれば、規格は合うと思います。
SSD、HDDも、お持ちのmacの「購入時のmacと同じ仕様のもの」であれば、大丈夫です。
Amazonであれば早ければその日に商品が届くので、おすすめです。
(※SSDは昼に注文して、夜届きました・・・ amazonスゴい!)
結果的にメモリが倍に、SSDが最新になったので、体感できるレベルでmacが速くなりました。
ヌルヌルに動きます。
メモリを交換した時点で、明らかに体感速度が変わったので、メモリが劣化していたか、不具合が起きていたのかもしれません。
メモリ交換後も虹色くるくるは出ていたので、今回のケースでは、メモリもSSDも問題があったという事も考えられますし、メモリはただ劣化していただけで、問題を引き起こしていたのはSSD、という見方もできます。
大事な作業中にいきなり止まったり、いつ止まるか分からないmacを使い続けるのは非常にフラストレーションが溜まります。
すぐにでもmacのフリーズ、ハング問題を解決したいと考えていると思います。
この記事であなたがイライラから解放されればうれしく思います。
ShunSさん、こんにちは。
良かったです。^^
late2016のMacBookProでしょうか?
ちょっと気になる症状ではあるので、もし続同じような事が起こるようでしたら、
一度別の電源アダプタで、同じ症状が出るかどうか試してみてください。
省エネルギーの設定を変えるだけでレインボーカーソルが出なくなりました。有益な情報をありがとうございます!!
MacBook Pro (13-inch, 2016, Thunderbolt 3ポートx 2) で電源アダプタをつなぐと毎回レインボーカーソルになって数十秒間操作ができなくなっていたのですが、バッテリー駆動時と電源アダプタ駆動時でPower Napの設定などが異なっていたのが原因だったようです。