タイムマシンのバックアップファイルは簡単に暗号化できます。
Macでタイムマシンのバックアップを設定はとても簡単です。
なのですが、手軽、便利、簡単な反面、暗号化されていないバックアップはMacの中身をそのままコピーしているようなもの。
バックアップを取ったハードディスクを直接のぞくと、中のファイルが丸見えです。
極端な話、バックアップから直接情報を盗み取れてしまいます。
特に、Macを仕事に使っているのであれば、
- 友人や知人、取引先の個人情報
- 外部に出すことができない社外秘の書類
- 写真など、プライベートなファイル
などがあると思います。
何かあってから冷や汗をかいたり謝罪しにいく前に、セキュリティー対策をしておくことをおすすめします。
目次
暗号化されていないバックアップは、中身が丸見え
バックアップファイルを暗号化すると、バックアップファイルの中身が簡単に見られなくなるのでセキュリティーをかなり高くすることができます。
そして、暗号化されたバックアップファイルにアクセスするために、パスワードが必要になります。
反対に、暗号化されていないバックアップは誰でも見ることができます。
持ち運び可能なポータブルHDD(ハードディスク)などにタイムマシンでバックアップを取っている場合もあると思います。
そういった状況では、特に紛失や盗難のリスクに対して対処しておく必要があります。
万一、バックアップの入ったHDDを紛失してしまった場合でも、暗号化されたバックアップファイルであればパスワードが無いと開くことができないので安心です。
タイムマシンバックアップを暗号化する、2つの方法
タイムマシンのバックアップデータを暗号化するには2つの方法があります。
簡単に言えば
- 今からTime Machineをはじめる
- 既にTime Machineでバックアップを取っている
と、2種類の状況のいずれかだと思います。
状況によって暗号化する手順が変わりますので、いずれかの方法でバックアップを暗号化していただければと思います。
1.新規のタイムマシンディスクを暗号化する
まだバックアップを取ったことがない、または今から新しくバックアップディスクを用意して、はじめてバックアップを取る場合はこちらの方法で暗号化を行います。
- ディスクをフォーマットする – まず、HDD(ハードディスク)をフォーマットします。
フォーマットとは、ハードディスクをMacが使いやすい形にセットアップしてあげることで、新しいHDDには必ず行わなければならい儀式みたいなものです。
フォーマットは新しいHDD(ハードディスク)でも、既存のハードディスクでも構いません。
ただし、既存のハードディスクを使用する場合は中のデータは全て消去されます。 - ディスクユーティリティーを開く– 外付けのHDDをUSBでMacに接続して、ディスクユーティリティーを開きます。
- フォーマット方式を選択する – 「 拡張ジャーナリング 暗号化」でフォーマット – ディスクを選択し、「消去」タブからフォーマットオプションを選択します。
フォーマットは「Mac OS 拡張(ジャーナリング)、名前は何でもOKですので、分かりやすい名前をつけます。(※TM,TMBackUPなど) - フォーマットを開始 – 「消去」をクリックしてフォーマットを開始します。
一番初めのバックアップは時間がかかります。
Time Machineは一番初めにシステムを丸ごとバックアップします。
大きなファイルをコピーするときに時間がかかるように、膨大なファイルをバックアップしますので、数時間程度はかかります。
ですので、一旦セットアップが終わったら、Macが電源アダプタで接続されているのを確認して、そのまま放置してください。
寝る間にやっておくのもよいかもしれませんね。
時間がかかるの最初のバックアップのみです、その後はディスクを接続するだけで自動的にバックアップが行われますので、安心してください。
2.既存のタイムマシンバックアップを暗号化する
既にTime Machineでバックアップをとっていても問題ありません。
新規で作成するのと同じくらい簡単に暗号化することができます。
- Time Machine環境設定を開く – メニューのボタンをクリックして、「システム環境設定」から「Time Machine」を開きます。
- ディスクを選択する – 暗号化したいバックアップを選択します。
- 「バックアップを暗号化」にチェックして、「ディスクを使用」をクリック
たったこれだけの手順で、Time Machineのバックアップを暗号化することができます。
バックアップファイルが大きい場合には、暗号化に時間がかかります。
暗号化後は、バックアップHDDの接続後にパスワードが求められます。
キーチェーンに登録しておくと、パスワードを何度も入力する必要がなくなりますので、便利です。
注意点として、この既存バックアップを暗号化するプロセスは、最新のOS Xが必要です。
古いバージョンのOS Xでは対応していません。
具体的には、OS X El Capitan, OS X Yosemite, OS X Mavericks, OS X Mountain Lionであれば上の手順で既存のバックアップを暗号化するオプションを選択できます。
職場の数名の人が各々のファイルを外付けのハードディスクドライブに保存しているのに、私がタイムマシンを使用した際に暗号化にチェックしてしまいました。その後、職場の自分以外の人が使用する際にパスワードが求められてしまいます。これを元の単なる外付けハードディスクの状態に戻したいのですが、どうすれば良いですか。
Akishimaさん、ありがとうございます。
例が分かりにくかったですね、すみません。
コンテンツを修正しました、ありがとうございます。
この「既存のタイムマシンバックアップを暗号化する」の例の場合、すでにTime Machineバックアップ先になっている「mbpr」を暗号化するには、一旦「mbpr」のバックアップを停止して、「バックアップを暗号化」にチェックして「mbpr」をバックアップ先に指定しなければなりません。
この例の場合では「mbpr」は暗号化されていないままで、新たに「mbpr2」に暗号化バックアップされます。