ネットからの集客や販売をやり始めると、気になり始めるのがランディングページの平均コンバージョン率。
- うちのランディングページは、これで良いんだろうか?
- もしかしたらコレではダメなんじゃないだろうか?
隣の芝は青く見えるものですが、ランディングページで上手く結果を出すためのコンバージョンについて少しお話ししたいと思います。
一般的なランディングページの平均コンバージョン
少し数字が入った難しい話になってしまうのですが、大事な話なのでゆっくり読んで一つずつ理解してみてください。
一般的には、登録型のオプトインランディングページのコンバージョンは、ファーストコンタクトのお客さんであれば0.数%から3%程度。
既存客をサブリスト化するときは20-40%程度で、紹介リストの場合は10-30%程度が目安になります。
(画像) 一方、商品の購入率で見るとファーストコンタクトのお客さんであれば0.1%以下から1-2%程度。
既存客であれば7%程度から12-3%程度になることもあります。
資料請求や問い合わせも登録型とほぼ同様の結果。
電話注文や電話での問い合わせも購入系の数字とほぼ同じが目安です。
媒体別平均コンバージョン一覧
登録率(一見) | 登録率(既存) | 登録率(紹介) | 購入率(一見) | 購入率(既存) |
---|---|---|---|---|
0.1–3% | 20–40% | 10–30% | 0.1–1% | 3–13% |
とはいえ、これは私の経験上での話。
厳密にはコンバージョンの平均値を知っても、あまり意味がありません。
というのも、コンバージョンは
- ランディングページの目的
- 業種・業界
- 時流
- 実施時期
などの要素によって大きく変動してしまうからです。
人のコンバージョンはどうでもいい
平均値や、他の人がどれくらいでやっているのかはとても気になってしまうと思います。 ライバルを意識したり、結果が出ている会社のランディングページを積極的に見て研究するのはとても大事なことです。
でも、比べてはいけません。
健康管理をしていたり、ダイエットをしていても友人の体重や平均体重が気になってしまうという人も多いですが、健康を維持するのに体重があまり意味を持たないのと同じです。
私の周りにも超健康優良児な肌つやつやのデブもいますし、毎日エナジードリンクを何本も飲んでいるガリガリ君もいます。
逆に、血糖値と血圧がメーターを振り切っている太っちょもいますし、ミイラ並に痩せているのに1日5食も食べ続けている大食いの女性もいます。(両方とも友人です)
つまり、健康においてもポイントは周りの人の体重ではなく、あなたが健康かどうかということ。
平均体重が何キロでもあなたの友人が痩せていても太っていてもあまり関係はありません。
あなたが健康で、健康を感じて、健康であれば体重が何キロであろうが問題ないのです。
ランディングページも同じで、求める結果を達成できるのであればコンバージョンの平均値もライバルのコンバージョンもあまり関係がありません。
コンバージョンのみかた
ランディングページが健康かどうかを測るためには、結果が出ているかどうかを見ればわかります。
結果から逆算をして、結果が出ていればOK、出ていなければNGです。
例を挙げましょう。
一番わかりやすい例だと、LPで直接セールスをするパターン。
たとえば、金額が10,000円で利益が6,000円出る商品があったとします。 経費が4,000円かかっているので、広告費として使えるお金は6,000円です。
何もしなくてもランディングページにお客さんが来てくれるなら、商品が売れれば売れるほど利益が増えていきます。
しかし、ほとんどの場合広告費を使ってランディングページにお客さんを集めることになると思います。
- PPC広告
- バナー広告
- メールマガジン広告
広告の形態は様々ですがどの形態にしても
○円を使って、○人のアクセスをランディングページに誘導する。
という仕組みになります。
例えばPPCで6,000円を使って100人を集めたとします。
そのうち、一人が10,000円の商品を買ってくれると商品の利益は6,000円です。
つまり、広告への投資はプラスマイナスゼロのトントンになります。
つまり、
- 6,000円の広告費を使って
- 1人が買ってくれれば元が取れる
これを、損益分岐点とか、ペイラインといいます。
この数値を割り出すところがまず最初のステップです。
つまり、あなたの商品やサービスを一つ売るために、いくら広告費を使えるのかを計算するのです。
損益分岐点を動かす2つの要素
次に、考えなければならないのは、
- ランディングページ(セールスページ)にアクセスする人の数
- ランディングページにアクセスした人の中で、何人が購入するか
の2つです。
単純に考えれば、一人あたりに使える広告費より少ない金額で売れれば利益。
一人あたりに使える広告費よりも多い金額で売れるようなら損失です。
上の例であれば6,000円なので、6,000円以下で売れるようなら利益が出ますし、売るために6,000以上のコストがかかるなら損失です。
ランディングページ戦略を作り始めた初期段階ではもちろんのこと、それなりに集客できている段階でも、なぜか損してる気分にさえなってしまいます。
ランディングページに誘導するアクセスの単価というの業界によってほぼ決まっています。
PPC広告や、メール広告、バナー広告など様々な形態の広告がありますが、
「使ったお金」÷「アクセスの数」=アクセス単価
になります。
広告の優劣や媒体のトレンドで多少単価の変動はありますがそれほど変動するものではないです。
損益分岐点の計算方法その1
仮に、PPC広告で1クリック50円だとします。
6,000円でプラスマイナスゼロなら、6,000円÷50円なので、120人のアクセスを買えるという計算になります。
120人のアクセスのうち、1人が購入してくれれば6,000円の粗利がでるので、めでたくプラスマイナスゼロ。
つまり、1(個)÷120(人)= 0.83%
セールスページのコンバージョンは、0.83% が損益分岐点だということがわかります。
損益分岐点の計算方法その2
この部分が少し分かりにくいのですが、重要なのでもう一つ別のバリエーションを考えてみましょう。
今度は、キーワードが少し競合が多くて、1クリック80円だとどうでしょう。
6,000円が粗利なので、6,000円÷80円=75。
6,000円で75人のアクセスを買うことができます。
1(個)÷75(人)= 1.33%
コンバージョンの損益分岐点が1.33%になります。
1クリックの単価が上がってしまったので、プラスマイナスゼロの損益分岐点にするのに、より高いコンバージョンが必要になってしまうということですね。
重要な所なので、もう一つだけバリエーションを考えます。
損益分岐点の計算方法その3
6,000円のディスプレイ広告をブログに出稿したとします。
バナー広告を作って、集客力があるブログに広告を出したと考えてみてください。
その結果、200人の人がバナーをクリックしてランディングページに来てくれたとします。
6,000円で200人のアクセスを買ったのと同じ事になりますね。
なので、
1(個)÷200(人)= 0.5%
コンバージョンは0.5%でよくなります。
イメージでができればやることがわかる
数式や数字を正確に理解する必要はありません。
何となく、頭の中に数字のイメージができてきたらOKです。
- アクセスが多ければコンバージョンは低くても良い
- コンバージョンが高ければアクセスが少なくても良い
という事が見えてくると思います。
ランディングページ戦略を成功させるたった3つのステップ
ここまで一つずつ理解しながら読んできてもらえているなら気づくと思うのですが、アクセスを増やしながら、コンバージョンを上げる事ができれば利益がガンガン増えていくというイメージもでてくると思います。
コンバージョンの平均はあまり重要ではありません。
重要なのは、あなたのビジネスが儲かっているかどうか。
オンラインビジネスで稼ぐためにすることはたった3つです。
- 損益分岐点を知る
- コンバージョンを上げる
- アクセスを増やす
簡単です。
まずは全体の戦略をレシピのように理解することがLP戦略を簡単にするコツです。
そうすると、あなたが今目の前でやるべき事が明確に見えてきます。
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