PDFはビジネス文書とかレポートとかを読むためのファイルだと思っているかもしれませんが、実は使い方一つで人間の心理の隙間を付いて買わせてしまう、凶悪なツールに変化します。
PDFは、メールを送る時やwindowsとmacで文書をやり取りするときに使うだけだと思ってるなら、かなりのお客さんを逃しているかもしれません。
PDFと動画を組み合わせて凶悪なセールスツールを作る方法は、ほとんどの人が知りません。
ネットのセールスをする中で、偶然発見したこの方法を使って、1つのPDFファイルが数百万の売上げを上げたり、毎月数百万の利益を生み出している仕組みと、その方法を公開します。
PDFはビジネス用途だけだと思っていると損しますよ
ビジネスとか文書に使っているイメージの強いPDFファイル。
ほとんどの人が知らないのですが、実はPDFに動画(ビデオ)を埋め込むことができます。
PDF=文書
というイメージが染みついているので、ネットでビジネスをする人や仕事など、パソコンをよく使っている人ほど気付かない盲点を突いたセールス手法です。
動画を埋め込めるということは、動画コンテンツだけでなく、セールス要素の入った動画もPDFに組み込む事ができるという事。
広告だと思われた瞬間に終了
ネットでのセールスは、 「あ、コレ広告だ」 「売り込まれてる」
と思われた瞬間に「ジ・エンド」です。
どういう事かというと、私達は売り込まれるのが大嫌いです。
小売店や対面営業であなたも嫌な思いをした経験があると思いますが、「コレ、絶対良いですよ」とか「直ぐ売り切れますよ、今しかありません」とすり寄ってくる店員から逃げたいと思った事があると思います。
小売店などで顔を合わせている状況だとなかなか断れなかったり、追い払ったりすることはできません。
しかし、ネットは違います。
ブラウザの閉じるボタンを中指でクリックするだけで、一瞬で立ち去ることができてしまいます。
せっかく広告費をかけて集客したお客さんが、一瞬で立ち去ってしまうのです。
ステルス爆撃機
では、どのようにすれば「売り込まれてると思われないように売り込む」ことができるのでしょうか?
ステルス爆撃機という飛行機を聞いた事がありますか?
三角定規のような形をした、ペラペラの黒い飛行機をテレビや雑誌で見たことがあると思います。
ステルスは、英語で「こっそり」とか「内密」という意味。
つまり、ステルス爆撃機は敵のレーダーに見つからないように飛行することができる特殊な飛行機の事です。
戦争の時など、敵の船や領土に飛行機で飛んでいって爆弾を落とそうとすることがあります。
しかし、敵も黙って爆弾を落とされるのを待っているわけではありません。
常に空を飛んでくる飛行機を「レーダー」を使って監視しています。
レーダーで敵の飛行機を見つけると、すぐさま警告を発して迎撃する事ができるのです。
ステルスはそのレーダーに写ること無く、目標を攻撃する事ができる特殊な戦闘機です。
ジャンボジェットで敵を攻撃
私達が、「売り込まれていると思われないように売り込む」ためには、ステルスになる必要があります。
サイトに来てくれた見込み客の「売り込みレーダー」に写らないまま、セールスを終えなければなりません。
敵の目標を攻撃するのにジャンボジェットのような旅客機で攻撃すれば、レーダーに写って一瞬で撃墜されてしまいます。
「そんなの当たり前でしょ?」
と思うかもしれませんが、もう一度あなたのマーケティングやセールスをじっくりよく見直してみてください。
販売者ではなく、見込み客の立場になって広告やバナー、メールやサイトを見直してみてください。
明らかに広告に見えないでしょうか? 明らかに売り込みをかけていないでしょうか?
95%以上のホームページ制作会社は金の無駄
あなたが特別に指示を出さない限り、95%以上の制作会社は「あえて」広告や売り込みに見えるサイトやバナーを作ってくれます。
少し思い出して見てください。
朝一でメールをチェックする時、メールボックスをザーッと件名や送信者を見ながら大事なメールと読む必要の無いメールを振り分けていくと思います。
実際にフォルダに入れて振り分けているかもしれないですし、頭の中で必要不必要を振り分けているかもしれません。
全てのスパムメールや明らかな広告メールをいちいち全部読みながら判断する事は無いと思います。
YahooやFaceBookを毎日のように見ているなら、いつも広告のバナーがある場所を「無意識のうちに」脳が見ないようにして、必要な情報だけを見るようになっていると思います。
つまり、広告だと分かった瞬間に、脳が広告を見ないように自動的にブロックしてしまっているのです。
私達自身がそうやってネットや広告を見ているのに、あなたの見込み客「だけ」が好んで広告をみて売り込まれるのを喜んでくれると思いますか?
そんなはずはありませんよね。
あなたの見込み客も、私達と同様に、広告だと認識した瞬間に脳が自動的にブロックして情報がスルーしていってしまうのです。
制作会社やデザイナーに仕事を頼んだことがあるなら知っていると思いますが、彼らは「あえて」広告に見えるバナーやサイトを作ってくれます。
あなたが特別な指示を出さない限り、「わざわざ」広告にしか見えない格好良く、見栄えの良いものを作ってくれます。
そして、ほとんどの場合彼らは格好良く美しいサイトやバナーが大好きで、愛しています。
そういった事が好きなアーティストが集まってやっている会社ですから当然です。
売り込まれたことに一切気付かずにお金を払わせる方法
古い時代劇で、剣を一閃した数秒後に敵が倒れるのを見たことがありますか?
あまりにも剣や太刀筋が鋭すぎて、切られた本人も気付かないまま真っ二つに切られている演出です。
優れたセールスは、見込み客が売り込まれたことに気付くことさえありません。
むしろ、とても得をしたと言わんばかりに、満面の笑顔でお金を払ってくれます。
売り込んで逃げられるのとは真逆で、感謝されながらお金を受け取ることが出来るのです。
優れたセールス手法やテクニックはたくさんありますが、PDFに動画を組み込む方法もそのうちの一つです。
セールスの手法についてはまた別の機会に詳しくお話しますが、まずはPDFを使うステルスセールスを覚えてほしいと思います。
なぜPDF+動画は優れたセールス?
冒頭で話したように、私達はPDF=ビジネスや文書という固定概念を持っています。
つまり、PDFと聞いた瞬間に、中身を見る前からPDFはキッチリとした価値のある情報だと「決めつけて」しまうのです。
広告やバナーは反対に、
広告やバナー=何か売り込まれる
という固定概念を持っています。
分かりやすく言えば、広告やバナーは「取られる」と考え、PDFは「もらえる」と考えるのです。
犬に薬を飲ませようとした経験があると分かると思うのですが、薬を無理矢理飲ませようとすれば、鋭い歯と強い顎でカブリと噛まれるのがオチです。
薬を飲ませるのは簡単です。
犬が大好きな肉の中に薬を入れて、目の前にポイッと投げてあげれば犬は喜んで食べてくれますよね。
見込み客が「欲しがっている」情報をPDFとして渡し、その中に「動画」というセールスを入れるのです。
見込み客は売り込まれていることにさえ気付かずに、あなたの商品に感謝しながらお金を払ってくれます。
3分でPDFに動画を埋め込み、ステルスセールスPDFを作る方法
具体的にPDFに動画を埋め込む方法について話をしていきます。
PDFに画像を埋め込むには、アドビ社のAcrobat proが必要です。
Acrobat proはPDFを書き出すためのソフト。
無料で使えるAcrobat 「Reader」とAcrobat 「Pro」の2つがあるので混乱してしまいますが、無料で使える「Reader」はPDFを見るためのソフト。
一方「Pro」はPDFを作るためのソフトです。
このAcrobat Proを使って、動画入りのPDFを作ります。
0.Acrobat Proを手に入れる
とはいえ、Acrobat Proがパソコンに入っている状況は稀です。 というのも、通常Acrobat Proは有料、しかも5万円くらいするソフトなので、制作会社やネット系の専門会社しか持っていないのが普通です。
とはいえAcrobat Proが無いと動画入りのPDFは作れません。
そこで、最近Adobe社が始めた<Creative Cloud(クリエイティブ クラウド)という月額サービスを利用します。
このサービスはアドビ社が持つPhotoshopやIllustratorなど、いままで数十万を払わなければ使う事ができなかった高機能ソフトをわずかな月額料金で使えるようにしたサービスです。
具体的には今回動画PDFを作成するのに必要なAcrobat Proを、2000円程度で使う事ができるサービスです。
購入は後からでも良いので、まずは無料でお試しができる体験版のAcrobat Proをダウンロードしてインストールしてください。
Acrobat Proの体験版はこちらのページの「無償体験版をダウンロード」をクリックして入手してください。
1.元となるファイルをPDF化する
Acrobat Proを立ち上げるとまず、PDF文書を作成する画面が出てきます。 あなたが見込み客にプレゼントするレポートなどのファイルを開きます。
動画入りPDFを作るための「元ファイル」ですね。
2.動画を配置したい場所に埋め込む
PDFに動画を埋め込むには、メニューから「ツール」-「コンテンツ」を選択し、 サイドバーメニューから「マルチメディア」-「ビデオ」を選択します。
画面上では特に何も変化はありませんが、マウスカーソルが十字カーソルに変わります。
その状態で、文書内にVideoを挿入したい場所にドラッグして動画を表示するエリアを選択します。
すると、ビデオを挿入するためのオプションを選択するボックスが出てきます。
3.注意:動画は外部から読み込む
ボックスでは動画再生に関する様々なオプションを選択できます。 注意点としては2つ。
- ファイルは外部(URL)から読み込む
- 読み込むファイルはmp4でH264でエンコードする
少し専門的な言葉が出てきたので、分かりにくいかもしれませんね。
一つ目の注意点の「外部から」というのは、言い換えればPDFに動画を埋め込まないという事です。
動画ファイルは一般的に大きなファイルサイズになります。
特に、今回のようにセールス要素が入る動画の場合、一般的に長くなりますよね。
見込み客が興味のあるコンテンツをPDFとしてプレゼントして、あなたの商品を買うというブリッジを架ける必要があります。
例えば、
「今回プレゼントしたPDFコンテンツはとても有用でそれ単体でも十分な結果を出す事ができますが、実はその効果を3倍にできるテクニックがあります・・・。」
とか、
「PDFコンテンツの内容は分かったけど、実行するには少し不安だったり時間が無いと感じるかもしれません。確実に結果を出してもらうためにコーチングのサービスを今回限定で5名だけ募集することにしました・・・。」
のような感じで、あなたの商品に誘導するためのブリッジを動画で行う必要があります。
数分の動画から数十分の動画になると思いますが、動画ファイルは数十MBから数百MBになります。
一般的にPDFとして配布するファイルサイズの数十、数百倍の大きさになってしまいますので、PDFに埋め込んで配布するのはクレバーではありません。
PDFをダウンロードしている時間が、ネットの接続環境によってはあまりにも長くなってしまいます。
途中でダウンロードを止めてしまったり、エラーだと思ってあなたのPDFをダウンロードするのをキャンセルしてしまうのは機会損失となります。
ですので、動画ファイルはPDFに直接埋め込みません。
見込み客には軽いPDFファイルだけダウンロードしてもらい、重たい動画ファイルは「外部」から読み込ませて見てもらうのです。
外部からどうやって読み込ませるのかという事については、今からお話していきます。
AmazonのS3やクラウドフロント、Vimeo、youtubeAPIなどを使って読み込むのですが、あなたが既に分かっているなら、このステップは読み飛ばして次のステップに進んで構いません。
もう一つのMP4,H264とは、この数字とアルファベットを見て直ぐに理解出来る人は問題ないのでですが、ほとんどの人はすぐにピンとこないのが普通です。
これはビデオのエンコードの種類の一つなのですが、あまり細かいことは考えなくても大丈夫です。
一番手軽で簡単にできる方法は2つです。
一つは、あなたが持っているレンタルサーバなどに動画ファイルを置く方法。
例えば、あなたの借りているレンタルサーバが「xxx.com」でそこに動画ファイルを置くとします。
その場合は、「http://xxx.com/[動画ファイル名]」を先ほどのボックスにhttp://からURLを入力します。
一番簡単な方法なのですが、動画ファイルが巨大だったり、ダウンロードする人が多いと、レンタルサーバの契約によっては転送量をオーバーしてしまい制限をかけられたり、場合によってはアカウントを停止されてしまうこともあります。
ある程度のアクセスがあったり、大量に動画入りPDFを配布する場合は、Amazon S3のようなCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)や動画専門のサービスを利用します。
いくつか方法はありますが、ここではAmazon S3を使います。
AWSアカウントの作り方や詳しい使い方については別の話になるのでここでは説明しません。
アップロードした動画のURLをコピーします。
動画を挿入するPDFに、コピーしたURLを貼り付けます。
「コンテンツの縦横比に合わせてスナップ」にチェックを入れておくと、動画が縦伸びしたり横伸びしたりするのを防げます。
4.書き出す
ファイルをPDFで書き出したら完了です。
注意点として、PDFからの動画再生は、全ての人が見られるわけでは無いという事です。
ipadやiphone、macのプレビューなどではPDF内の動画を再生できません。
パソコンで、Acrobat「Reader」でPDFファイルを見ている人はほとんどの場合問題なく再生できます。
ですので、見れない人もいるという前提でPDFの文書構成やレイアウトを考える必要があります。
あなたの悩みや気になる事を教えてください!